かまがやの花火 ファイターズ鎌ケ谷スタジアムから鎌ケ谷の夜空を彩る!
鎌ケ谷市民の熱い期待に応えるために。かまがやの花火実行委員会スペシャル対談!
左から、かまがやの花火実行委員会の会長・高橋努さん、委員長・田中光昭さん、花火師(有限会社鈴真)・鈴木義隆さん
3年ぶりに戻ってきた「かまがやの花火」。ファイターズ鎌ケ谷スタジアムから希望を乗せて、鎌ケ谷の夜空を彩ります。過去2回の中止を経ての開催を前に、かまがやの花火実行委員会の会長・高橋努さん、委員長・田中光昭さん、花火師・鈴木義隆さんにお話を伺いました。
こういうときだからこそ、絶対に無事故で花火大会を大成功させる。
―今回の花火大会に向けて、どのような準備をなさってきましたか?
髙橋努さん(以下、高橋) 今年こそはやりたいという想いを持って準備をしています。コロナ禍ということで苦労はありますが、実行委員会の熱い想いと、鎌ケ谷市民の熱い想いから、やっと実行できます。
田中光昭さん(以下、田中) 涙を飲む想いで中止の決断を下した2年間。今年はこういう時期だからこそ、敢えて開催をするんだと判断し、実行委員総意のもとに開催を決めることができました。想像以上に、地域の方からの期待の声が大きく、その期待に応えようと準備を進めています。
髙橋 第4回まで積み上げてやっと形になってきたのに、それが根本からくつがえりました。第5回はまた新たな形で、一からやらなければいけないことが大変でした。
田中 大変だったけど、こういう大変なときだからこそ無事故で大成功を勝ち取るぞという、実行委員会の気持ちがあまりにも強い! その点を誇りに思います。
中止で悲しい想いをする子どもを増やしてはならない。その想いが突き動かす。
―かまがや花火大会の特徴を教えてください。
鈴木義隆さん(以下、鈴木) 花火大会で使用できるサイズが2.5号までです。サイズが小さいと、花火の安全距離も短くなります。それだけお客様との距離も近くなりますので、より臨場感を味わっていただけると思います。
髙橋 第一部は、小中学校全14校の子どもたちの選んだ花火を打ち上げます。子どもたちが作った映像も順番に流します。いずれ大人になったときに、「鎌ケ谷に戻って花火を見よう」と思ってもらえる経験になると思います。だからこの花火大会は、10年、20年と続けていかなければならないのです。
鈴木 花火師である私たちから、菊や牡丹など40~50種の花火の特徴を文章にして学校に送り、その中から選んでもらっています。他の花火大会で似た花火を観て、「これは自分たちが選んだ花火だ」と感じてもらえると思います。
髙橋 中止になった過去2年、花火選びに参加したかったという子どもの声をもらいました。一人でもそういう子が増えないように、今年はやらなければという強い使命感があります。
鈴木 第二部は、全体のお客さまに楽しんでいただけるような演目を打ち上げます。観ていただいている方々にインパクトを与えるように、最初のカウントダウンから始まって、フィナーレではみなさんを言葉が出てこないくらい驚かせたいと思っています。私たちの情熱から出るものは表現できる。すり鉢状で観ることになりますので、普通の花火の音でも反響して2~3倍の音が降り注いできます。最後に音の強い花火を入れ、より驚くことのできる演出をします。
打ち上げやすい海や田んぼの真ん中と違い、花火師にとって鎌スタは難易度が高い。
―この鎌ケ谷スタジアムで花火を打ち上げる意義は?
田中 鎌ケ谷のシンボルであり、世界で活躍する選手も輩出している日本ハムファイターズの球場で開催するということですね。
髙橋 スタンドに座って観賞できるので、ご年配の方でも見やすいということが選定するときの決め手でした。ビジョンがあるから、第一部の映像も流せます。
鈴木 映画館みたいに、前の人の頭が邪魔にならないというのは素晴らしいですよね。鎌スタは、花火師にとっては難しい場所です。四方八方に道や梨園があって、獣道もありますから知らないで入ってきてしまう可能性があります。どう立ち入り禁止にし、どう警備を付け、安全性を保つか。回を重ねるごとに改善され、いまではとても環境のいい花火現場です。
―今後どのような花火大会にしていきたいですか?
田中 鎌ケ谷市は人口11万人の小さな町です。その11万人の心を一つに、小さな町の偉大な挑戦と掲げて取り組んでいますので、まずは第5回の歴史をしっかりと残したい。そしてこの第5回の花火大会を見た少年少女たちが、いつか花火に携わってくれることを願っています。大人になっても花火大会で自分の幼少時代を思い出していただけるような、人の心に想い出として残る花火大会にしていきたいと思っています。
髙橋 毎年実行委員長が変わるので、そのときどきの委員長の想いを乗せた色を出して開催していきたい。お客様に笑顔で帰っていただける力が、花火にはあると思います。花火師さんの腕次第(笑)。
鈴木 腕が鳴りますね(笑)。
田中 現在、実行委員会は54名、ボランティアスタッフ41名、計95名です。我々の熱意にふれて、実行委員会に入ってくださる方々もいらっしゃいます。
髙橋 大人になればなるほど、一生懸命になれる場は少なくなります。その場がここにあるので、若い世代がいっぱい参加してくれることを願っています。
田中 情熱のぶつけどころが必要だと思っています。仕事帰りに思いきり団結できることはそう多くないと思いますので、非常に価値のある日々を歩んでいる、そう思っています。
和気あいあいと話が進みます。信頼関係があり、「みんな仲いいですよ」と笑顔に。
なんといっても、「花火との距離感が近い」「花火師さんの打ち上げ技術が楽しめる」の2点があげられます。
一般的に花火玉(5号玉や一尺玉など)サイズが大きくなればなるほど花火の迫力も増大します。今回は最大2.5号玉(花火玉の直径約7.5cm、開花直径約60m)と若干小ぶりではありますが、観客席と打ち上げポイントの距離が近いため、迫力ある花火が堪能できます。
また花火打ち上げ会社の有限会社鈴真さんが、花火の打ち上げ方に趣向を凝らし、サイズ感以上のお客様を魅了する花火を披露してくれます。
そして実行委員会さんの「鎌ケ谷を盛り上げたい」というアツい想いが相重なって、大規模大会に負けないくらい、素晴らしい花火が披露されることと思います。
花火とは「光と音の芸術」です。その光と音は一瞬ですが、その感動は永遠です。目・耳そして体全体で「光と音の芸術」を楽しんでください!
(ぜひお持ちのスマートフォンなどで動画撮影をし想い出をお持ち帰りください)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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