まいぷれ編集部が行く! 千産千消

西船橋で小松菜に特化し作り続ける農家、ひらの農園さん。まさに「千産千消」代表です。
まいぷれとも深い関わりがあり、小松菜のレシピコンテンツを連載していた過去もあります。
8月には代表の平野 徹さんが流通経済大学のシンポジウムにて、都市型農業代表として「“農と食”がコミュニティを変える~地域づくりと都市農業の可能性」について登壇されていました。
小松菜専業、都市型農業、千葉で生産し続けている「西船橋ひらの農園」代表の平野 徹さんに普段どんな思いでものづくりをしているのかを、尋ねました。「ひらの農園」を小松菜専業にしたのは、1992年頃で徹さんの父、代一(しろかず)さんの代からでした。
――千葉で小松菜を専業で作ろうと思ったきっかけは何ですか?
狭い面積で効率よく育てられるのが小松菜なんです。トマトやきゅうりは年に1~2回の作付けですが、小松菜は年に4~5回作付けができ、余った土地で輪作もできるので枝豆やとうもろこしを育てています。
収穫頻度が比較的高く、暑さに強いわけではないですが色々な品種を使い分けて栽培をしています。
小松菜しか育てたことがないので、他の野菜の育て方を聞かれても答えられません(笑)。

太い紫テープが目印のひらの農園の小松菜の特長は根付のまま出荷
――一般的な小松菜とひらの農園の小松菜の違いは何ですか?
圧倒的な違いは新鮮さです!
畑から収穫したばかりのものをすぐに販売しているので、スーパーと違い当日収穫された新鮮な小松菜を食べられるのはうちならでは。
あとは、差別化を図るべく、うちの特長は「根付」の小松菜にこだわっています。
根っこがついてることで、多少しおれていてもぬるま湯で数分浸けると復活しますよ。冷水でも大丈夫です。
――物心ついた頃から農家を継ぐ覚悟をされてたのですか。
本当は警察官になりたかったけれど、自分が(農家を)継ぐんだろうなーというのは小学生ぐらいから感じてました。
農家が楽しいかと言われたら、まあ私の性には合っています。別に一人で黙々と作業するのも嫌いじゃないですし。でも、実際辛いこともいっぱいある。
息を吸うように農業に没頭しないと玄人じゃないよね、と知り合いの農家さんとはよく話します。
――平野さんのように「農業やりたい!」「小松菜作りたい!」という若者が現れたら?
うちの畑貸してあげて独立した人、いますよ。親父が研修生を一人受け入れて、独り立ちしたらうちの畑を貸し、今では同じ組合でやっています。
うちは隠し事もしないし、全部教えますよ!
ただ、畑だけあればいいというもんじゃない。耕したり種を植えたりする機械も必要。小松菜を作りたいという熱意があるなら教えますが、最終的に頑張るのは自分自身です。
覚悟がある人は連絡待ってます!ただ、一気に4人も5人も来られちゃうと正直困る(笑)

遮光カーテンを設置。猛暑の夏でも大分作業がしやすくなった、と徹さんは話す
――一次産業について課題を感じることはありますか。
一番強く感じていることは野菜の価格がずっと上がらないこと。
他の原材料は高騰しているのに、野菜の値段が少しでも上がったらメディアがそれを取り上げ、世間が大騒ぎする。
どれだけ大変な思いをして作っているかを、皆さんにはわかっていただきたいです。
一日ですぐできるものではないし、農家は時間と労力と人生をかけて野菜や米、果物を作っています。
日本の食糧自給率はずっと横ばいですし、一次産業がなくなったらまずいという危機感を持った方が良い!
ある程度値段が高くなっても、農家の苦労を忘れないでほしいです!

小松菜の育て方は毎年少しずつ改良し、最近やっとコツをつかんできた話す徹さん
――最後に小松菜のおすすめレシピはありますか?
うちの小松菜は生でも食べられるので、洗って粉チーズをかけてシーザーサラダのように食べるのが一番うまい!
船橋周辺ですと「FES by asobi」さんでうちの生の小松菜が食べられますよ!ぜひお店でも家でも試してみてください。

おしゃれで広い店内と、創作料理がおいしい船橋駅の「FES by Asobi」さん
「千産千消」を謳うには、実際に消費をしないと意味がない! ということでまいぷれ編集部、「ひらの農園」の小松菜メニューが生で食べられるお店で実食してきました。
船橋駅から徒歩5分の「Fes by asobi」さんです。

メニューでもひときわ目を引くひらの農園直送 小松菜サラダ
メニュー名にもある通り、ひらの農園から直送で届けてくださり新鮮な小松菜が味わえます。

生の小松菜にアーリオソースがかかり、トッピングにグラナパダーノチーズを削り「ストップ!」と言うまで、たっぷりとかけてくれます!(この物価高にいいの!?)
前までは粉チーズでしたが、本格的なチーズを削るスタイルに切り替わったのはここ一ヶ月のことだそう。
一口食べると、シャキッとした心地よい歯ごたえがたまりません! 濃厚なチーズとにんにくの効いたアーリオソースで小松菜があっという間にご馳走に早変わり。
チーズの豊潤さと、小松菜特有の爽やかな風味が口いっぱいに広がります。小松菜独特のエグみがまったくなく、噛むほどに優しい甘みが感じられるのは、ひらの農園さんが朝採れ&根付きでフレッシュさにこだわっているからこそ。
平野さんが手塩にかけて育てた背景を知った上でいただくと、そのおいしさもひとしおです。
まさに「千産千消」を香りと舌で味わう瞬間でした。
おいしさの裏には、平野さんの努力と時間、そして千葉の農業を支える強い覚悟が感じました。
生産者を守り、つないでいくために――まずは地元のおいしいものをおいしくいただくことから意識したいと思います!
次回の【千産千消】シリーズもお楽しみに!

ひらの農園の小松菜が購入できるスポットをまとめました。
ぜひフレッシュな小松菜をお買い求めください!
自動販売機
千葉県船橋市西船2-12-12(ひらの農園入口自販機)
千葉県船橋市山野町93-1(ディスカウントストア「ジェーソン」隣り)
千葉県船橋市浜町2-1(船橋漁港)
毎月第三土曜に定期開催される朝市に出店しており、地場産の魚介や他農家さんの食材と一緒に新鮮な小松菜を購入できます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

連載第一弾! 【西船橋ひらの農園】千葉でフレッシュな小松菜をつくり続ける都市型農業の先駆者
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