発表直後に開催された新潟戦でも好セーブを連発した中村選手。クラブハウスで知らせを聞いてチームメイトから祝福されたことを明かしながらも、「身近に行けなかった選手がいるので、その選手の分まで頑張ってきたい」と表情を引き締めます。
バックアップメンバーにあまんじた中谷選手のほかにも、直前のU-23代表戦に出場していた伊東純也選手や、オリンピック出場を決めた試合に先発していた山中亮輔選手など、レイソルにはオリンピック代表入りが期待された選手が多数在籍しているのです。
代表が決まって乗っているというようなことは「自分の中ではない」と、いつもと変わらず真っ直ぐと前を見て、言葉少なに沈着冷静な様子なのが印象的でした。

スタジアムで観戦した方ならば、一瞬の隙もない集中力を見せる中村選手のオーラを感じたことがあると思います。試合前のウォーミングアップから見せる精悍な表情。
そんな中村選手を「常に日の丸を背負って戦うことを考えてプレーしている選手」と、下平隆宏監督。「１年間アビスパ福岡にいって、精神的に成長したと思います。長いボールを蹴ることが彼のストロングポイントですが、ビルドアップしてつないでいくこともできます。まだまだ成長できると思うので、オリンピックで正ゴールキーパーとして活躍してほしい」と期待を寄せます。

一方、メンバー入りの声もありながら、バックアップメンバーに甘んじた中谷進之介選手。現在20歳ですので、飛び級でのメンバー入りが期待されていました。
発表直後の新潟戦後で、「今日は試合前、悔しさをぶつけようという気持ちでした。でも試合が終わったら、やっぱりまだ悔しさがありました。テグさん（手倉森監督）に発表会見で自分の名前を出してもらって、あと一歩だったと思っています。でもそのあと一歩、何が足りなかったのか、自分の成長のためにはそれをよく考えて頑張りたいと思います。バックアップメンバーに選ばれたからには、いい準備をします」と悔しさを滲ませました。
その後の試合でも、レイソルの最終ラインでいい守備を見せている中谷選手。悔しさをバネに、大きく大きく飛躍することが期待できますね！