JR中央線西八王子駅から徒歩約4分、御所永通りを渡った千人町の路地に居酒屋(菜 ととり)がある。
創業は令和3年。
もともとあった古い民家を改装した居酒屋。
飲み屋街から外れた路地の一軒家という立地がちょっと隠れ家風で、酒飲みの好奇心を刺激する。
「こんちは」
「いらっしゃい」
迎える若い主人は今日は半袖シャツの軽装。
クイー……。
生ビールがうまい。
お通し「南蛮漬け」がひんやりと美味だ。
黒板の品に目を通しておよそ知ったのち、決めていた注文を言った。
黒板から時季のものにする。
注文にうるさい【と言うか、そう思われたい】自分は「おすすめは？」や「おまかせで」が嫌いだが、幾度も来て気ごころ【味ごころ？】の通じる店は「時季のものを」でもよいかと思う。
主人は「かしこまりました」と小さくうなずき支度にかかった。
この日の刺身盛り合わせはマツダイ、スズキ、シメサバ、漬けマグロが登場。

珍しいマツダイがあるのはうれしく、シメサバは淡く〆てとてもいい、漬けマグロはひと手間かける逸品。

スズキに醤油をちょんとつけ口へ。
歯にむっちりと応え、まるで出汁がきいたような旨味は、白身といえども少しも淡白でない。
魚はどれも鮮度抜群、特にスズキは漁港の町で食べてるような鮮度だった。

★メニュー★

イカの汐辛300円
ポテトサラダ300円
まぐろ山かけ450円
出汁巻玉子600円
角ハイボール500円
生中550円