ヒジコの浦和ママカメラ部(MAMA CAME*LOVE)
写真は光がすべてだ!光を読んで写真上級者になろう!
ご無沙汰しております!カメラマンのヒジコです!
まだまだコロナ禍だけれど徐々に日常を取り戻しつつある今日この頃。
みなさんも以前の生活を取り戻している頃かと思います^^
ありがたいことに私のお仕事もハイシーズンに入りまして写真漬けの毎日だぜ!嗚呼幸せ!
そんな写真LOVEな私ヒジコが部長を務める
「ヒジコの浦和ママカメラ部」
今回でめでたく第三回目を迎えます。みなさん付き合ってくれてありがとう!!
第一回は、カメラの種類や仕組み(記事はこちら)
第二回は、初心者におすすめのカメラ設定(記事はこちら)
そして今回はズバリ実践編!
写真において最も肝!と言える「光の読み方」をお伝えしようと思います。
今回は具体的な知識というよりは、実際に私が撮影した写真を紹介しながら
どこからどんな風に光が差してるのかを解説しながら進めていきますね◎
最後までどうぞよろしゅう!
写真における「光」というのは2つあります。
「太陽光」と「ストロボや照明の光」
初心者でストロボ(フラッシュ)を使うのは少しハードルが高いと思うので
このコラムにおける「光」は「太陽光」に絞って進めていきます◎
*順光 (光が被写体に向かって正面から当たっている状態)
*逆光 (光が被写体に対して後ろから当たっている状態)
*サイド光(光が被写体に対して横から当たっている状態)
撮影する時に被写体に光がどこから当たっているかを確認してみよう!
撮りたい光の向きに被写体を動かしたり自分が動いてみたりして
光の当たり方を調整するのだ!
画面全体の明るさを測っていい塩梅の平均値みたいなのを出してくれる測光方法。私は常にこれっす!
画面中央をピンポイントで測光します。
スポット測光よりは広め。画面中央とその周りを重点的に測光します。
初心者が陥りやすい悩みでよく耳にするのが
「逆光のシーンで顔が真っ暗に写ってしまう」というパターン。
恐らく原因はその設定にあります。
「評価測光」にして 「P」(プログラミングモード)で撮ろうとした場合、カメラは画面全体の光の量を計算して適正露出を割り出そうとします。
逆光状態の時って肉眼で見ても被写体よりも背景が明るいでしょ?!
カメラ側での適正露出は「白トビしない明るさ」なので、背景に露出を合わせてくる→被写体は暗くなる…という仕組み。
逆光時に被写体が暗くなってどうにも困った!という場合は露出補正を+1~2するか、測光方法を「スポット測光」に変えてみて!
被写体をピンポイントで測光してくれるから顔が真っ暗問題が解決できるはず。
光には「順光」「逆光」「サイド光」があるって最初に説明したけれどそこはOKかな?
OKってことで進めますよ~
ついてきてよー!
太陽の光ってお天気と時間帯でガラリと変わります。
お日様の位置ばかりは変えられないので太陽がその時どこにあって、どっちから光が当たってきてるのかしっかり確認して撮影しましょう!
晴れている日の順光だと青空が撮れるのだ!とか色んな表現はあるけども相手は子供。
眩しいのは絶対に嫌がるし眩しい顔されて終わるyo・・・
なのでズバリ!外で子供の写真を撮る場合にオススメなのは「逆光」と「日陰」です!
もうこれは間違い無いです。
順光は眩しいし、晴れている日のサイド光なんて陰影がつきすぎて彫刻みたいになるし(笑)
逆光だったら背中からの光だから眩しくないし、髪の毛に光が当たってフワフワした印象の写真になるし言うことなし!
実際にお外で撮った「順光」「逆光」「日陰」の写真を見ながら解説していきます。
ここで言う順光は「晴れた日のお日様が、被写体に向かって正面から当たっている状態」のこと。
日が傾いてきて西日状態の時なんかは、眩しすぎて大人でも無理!ってなるから順光を狙うのはやめときましょうw
でも・・・
スタジオや証明写真を思い出してみてください。正面からストロボバシャ!って光って撮るよね?
つまり、正面からの光は被写体そのものをリアルに表現するには一番向いているということです。
背景の緑や空の青、被写体の肌の色や服の色が一番鮮やかに出るのが順光です。
ま、眩しいから大体の子供が嫌がるけどねw
めっちゃくちゃな晴天の順光。眩しいであろうシーンですが高い高いして下から撮ると眩しさもまだマシかも!
ちなみに同じシーンを逆光側から撮ったのがこちら。若干シルエット気味の露出で撮る事で逆光でも背景が白トビする事なく青空が出ていますね。同じシーンでも光の向きで全然違うでしょ?
背景が白トビしないので真白けっけになってしまいがちな桜の花びらもよくわかります。何より子供の肌色や服の色がバキッと鮮やかでしょ?
これ裏技ね!眩しいのならいっそ後ろ姿で撮っちゃうっていうテも有り。全てに光が均一に当たっている状態だから、空・桜・ランドセル・服すべての色がリアルに均一に映ります。
さっきも言いましたがお外で撮る場合に一番オススメな光が逆光!
まず、眩しくないから子供に負担がかからない。これ一番大事ね。
背景から光が当たっている状態なので、髪や体の輪郭(エッジ)が光で表現されるから光に包まれたような神々しい写真になるのだ!!
露出の取り方次第でフワフワの柔らかい写真にもできるし、夕焼け空が綺麗な日は思いっ切りアンダーにして空に露出を合わせてシルエットを撮ってもGOOD!
見てくだちゃい!このおキャワタン!これぞ逆光写真って感じですね。このように子供の柔らかい髪の毛の質感を余す事なく表現してくれております!
こちらも美しい逆光ですね!そして注目すべきは背景の葉っぱによる玉ボケ!まあるいキラキラが写っているでしょ?これは葉っぱに光が反射している点光源がボケて写る事でできる光のシャボン玉みたいなもの。
玉ボケを作るコツは、ツバキの葉みたいな固くて光沢のある葉っぱに逆光気味で光が当たっているところを見つける事!
葉っぱがピカってなってたらそれを背景に一番望遠のレンズでF値も解放で撮ってみて!こんな風になるYO!
これは野外の逆光写真の醍醐味ですな。
葉っぱが光に照らされて透けてキラキラしとります。被写体のエッジも光で縁取られているかのようです。綺麗やあ・・・
同じ場面で少し光の入り方を変えてみたのがこちら。フワフワにもほどがあるっていうドリーミンな写真。このフワフワは「フレア」と言って、太陽からの逆光そのものがレンズに入り込んでいる状態。太陽に向かってレンズを向けたらこんな感じになるよ。携帯でもなるから良く晴れた日の西日で試してみて!ポイントは下からあおる事。
この写真は太陽の位置がわかりやすいね!
フレアも入っているけど葉っぱのキラキラも残しています。自分のカメラの向きでフレアの入り方は微調整できるからあおったり向き変えてみたりしてお好みを探ってみよう!!
外でのサイド光はお勧めじゃない&オススメできなすぎて私の作品の中に参考になる例がなかったから紹介しません!笑
代わりにお外では日陰での写真がオススメという話。
日陰、もしくは暗すぎない曇りの日の写真って初心者にはとてもオススメです。
光の向きが出にくい分、どこからどう撮っても安定した露出で撮れるからです。
でも普通すぎてのっぺりとつまらない印象になりがちなのでF値を開けて背景をぼかして立体感を出すなど工夫しましょう!
曇り+日陰での写真。
変な影もなく撮ってもフラットでマイルドでしょ?
この場合、いろんな角度から撮っても安定して撮れるからカメラの露出変えなくて良くてとても楽チンです。
背景を大きくボカす事で奥行きが出てますよね?光で表現するテがないときは大人しくボケ味の力を借りましょう。
こちらも曇り+日陰
でも奥にキラリと玉ボケが!!
このボケの正体は、先ほどの光る葉っぱではなく葉っぱと葉っぱにできた隙間がボケて丸く玉ボケになっているんですねー
曇っていても玉ボケは作れるのでした。
これは晴れ+日陰
被写体自体はフラットな柔らかい光だけど背景の緑にはキラキラと光が写っていますね。
これは背景が逆光気味に光が当たっているから。
順光部分と日陰部分があると順光部分は真っ白けになるので注意です。
お外での光の使い方はわかりましたか??
オススメは逆光と日陰!これがポイントでした。
お次は室内での光の使い方のお話です。
室内で写真を撮る時ってお部屋の電気どうしてますか??
写真は明るい方が撮りやすいからとつけていませんか??
電気をつけているそこの奥さん!
思い切ってお部屋の電気を消して窓から入ってくる太陽光だけにしてみて!!
あら素敵!
光に方向性がでるのでから「順光」「逆光」「サイド光」を室内で作ることができるのです!
「順光」は光が被写体に向かって正面から当たっている状態のことを言うんでしたよね。
屋内の順光は、外での順光に比べて光が柔らかく肌が綺麗に写るのでとても撮りやすくて初心者にオススメ。
子供が窓の方向を向いて何かしていたら、ママさんはぜひ窓側からカメラを構えてみてね!
子供から見て向かいに窓がある状態。私が窓に背を向けた状態で撮っています。
窓からの光で子供の黒目にキラリとキャッチライトが入っているのがわかるかな??
このキャッチライトが入ることで瞳がよりキラキラとした可愛らしい表情を撮ることができます!
顔にもフラットな光が当たっているので変な色被りもなく綺麗な、ありのままの肌色が出ていますね◎
正面ではなく上から見下ろすように撮っているのもミソ。
子供にこんな風に見上げられるのはこの時ならではですね。
キャッチライトの位置から見ると向かって右側寄りに窓があることがわかります。
少々サイド光気味の順光写真。
この子が持っているのはリモコン。
写真映えするアイテムではないけれど、「ああ、この時期はどんなおもちゃよりもリモコンを気に入ってたわw」という記録になるね。
可愛いお花でも持たせたいとこだが、こういう「その時期のお気に入り」と撮るのが後々の思い出としては素敵と思うの。
「逆光」は被写体の後ろから光が当たっている状態のことよね。
測光方法のとこでも触れたけど、被写体に露出を合わせることで背景は白トビする。
逆に、背景に露出を合わせると被写体は暗く落ちます。
この逆光状態をうまく使うことで
背景をふわっと白く飛ばして「スタジオ風写真」が撮れたり
露出を背景に合わせてアンダー気味に撮った「シルエット写真」が撮れたりするのだ!
シルエット写真は子供写真のイメージじゃ無いかもだけど
明るい写真の中に一枚入るとスパイスとなるのでとてもオススメです!
子供の後ろ側に窓があるね!
この時子供の顔に明るさ(露出)を合わせると
窓の露出はオーバーになって背景が白とびしてふんわりした印象のカットが撮れます。
オススメはレースカーテンを一枚挟むこと!
レースカーテンで光がうまく拡散されて(ディフューザーの役割)
柔らかい美しい光で撮ることができます。
これはカーテンに隠れてもらっていないいないバー!して遊んだ時のカット
おキャワすぎて死にそうです。
同じ場所で少しアンダー目に撮ったのがこちら。
窓の露出に合わせているので人物が暗めに写っています。
これは表情ではなくこの室内の雰囲気そのものを表現したかったので敢えてアンダーで撮ってみました。
表情を狙いたい時ではないシチュエーションの時におすすめ。
少しアンダー目のカット。部屋の静かな雰囲気を表現したい場合はしっとりとしたアンダー露出を使います。
表情を表現したい場合は顔に露出を合わせて背景を思い切り白飛びさせます。
同じ写真でも印象が全然違うでしょ?
これとか分かりやすいね。逆光のシーンで思い切りアンダーに撮ってシルエットにするやり方です。
この場合表情はほぼわからないので形として人物を表現することになります。
なのでシルエットを意図的に撮る時は横顔を狙うのがミソ。
モノクロなんかにすると素敵よ。
「サイド光」は被写体に向かって横から光が当たっている状態のこと。
厳密に言えば、ある程度部屋中に明かりが回っているので「横からだけの光」では無いけど
被写体に対して窓が横にある場合、もしくは自分がその位置に回るとサイド光の写真が撮れます。
サイド光は光が当たっている面と落ちている面ができるから顔に陰影がついて
エモく映ります。ちなみに私はこの室内のサイド光が大好き。
向かって右側に窓がある状態の写真がこちら。
子供の顔に出ている影をみたら分かるね、右側に光が当たってて左側が少し落ちている。
陰影がついてとても立体的に表現されています。子供スタジオで撮るようなバキバキに明るい写真よりもナチュラルでエモいでしょ?
まさにお部屋で毎日見ている我が子の顔です。
私はお家での写真は「そのお家での暮らしぶりや、家具、お気に入りの絵本やおもちゃが写っている」ことが重要だと思います。
これも子供の顔の右側だけが明るいサイド光の写真ですね。
こんな風に寝転がってたら上に乗ってきたな~の記憶も
生活感丸出しだけど思い出として記憶に残しておきたいですよね。
右からのサイド光。目線はもらえなかったけどヨダレを垂らしながら必死に絵本をめくっているシーン。こう言う場面では目線をもらう声かけはなくていいと思うのです。
お家の中で何も無い壁スペースがあればこうやってシンプルな写真が撮れるよ。
ポートレート写真として毎月撮るのもいいね。少しのスペースでいいので何も無い白壁スペースを作って撮ってみましょう。
これは左側からのサイド光ですね。
子供の写真もいいけど、セルフタイマーをセットして何もない壁の前に立って子供とじゃれ合いながら家族写真にもトライしてみて下さい。
きっとスタジオでは撮れないようなリラックスした光、表情の写真が撮れますよ◎
さて、今回のギャラリーです!
今回は、日常写真編!!
「写真は未来の我が子へのプレゼント」なんてよく言われていますが、私はそれと同じくらいの熱量で「写真は自分の子育てを肯定する道具」とも思っています。
幸せだけど大変で謎だらけの子育て期間、毎日必死で頑張ってきた自分を俯瞰で見ると「あっ・・・私幸せそうだ」って思えるものです。(私がそう)
なのでママ自身の為にも!写真館での一枚よりも、是非「日常の写真」をたくさん残して欲しいと思うの。
ちなみに今までご紹介してきたこちらのご家族ですが、パパさんもママさんも育休を取得されていて1年間夫婦で子育て時期を過ごされたのだそう。
「父親が育休を取るのがまだまだ珍しい時代の記録として。こんな風に濃密な時間を過ごした思い出として日常写真をお願いしたい」とご依頼いただきました。
なんて素晴らしいんだ!ご依頼いただいた時は泣きそうになりました。
もっともっと家族の日常写真という文化が広まってくれたら嬉しい!という願いも込めて紹介させて下さい。
少し薄暗い和室でいつも遊んでいたおもちゃ。おもちゃって大きくなったらどんどん入れ替わっていくから「この時こんなおもちゃ家にあったな~」って懐かしくなります◎
この時に照明をつけてしまうと陰影も何もないただのおもちゃの写真になってしまうから自然光オンリーで。
ハイハイ時期の我が子を撮るなら是非ママもハイハイのポーズで(うつ伏せ)撮ってみて!被写体と同じ目線で撮るのは写真の基礎DAYO!
この時期に食べていた離乳食なんかも単体で撮っておくと記録になるよね◎食べ物を撮る時のコツは真上から。周りに余分なものを置かない状態で撮ることでスッキリと見せたいものだけを伝えられます。
おててを合わせていただきまーす!
こんな何気無いシーンも掛け替えのない時間よね・・・
うっうっ・・・自分で撮っておいて泣きそう←
むちむちのおててを使って掴み食べをするのも、いっときの事。食べ物を投げたり遊んだりした記憶もあとから写真で見るとあら不思議、愛おしい時間です。その時のママはそれはそれは大変やけどね・・・
オムツを散らかす事をママたちは「お仕事」と呼んでるんだって。
ウフフ、可愛いエピソードよね。というかこのモコモコに膨らんだお尻とアンバランスな立ち方の可愛さよ・・・
ふんづけとるがなwww
ここまで読んでくれたら気づいた方もいると思うけど、写真を撮る時に大切なのは、
「自分が動き回って色々な方向から被写体を狙ってみる」
と言うことです。
ついつい目線をもらいたくなる気持ちもめっちゃ分かる!
可愛い笑顔が撮りたい気持ちもものすごくよく分かる!
でもそこをぐっと我慢して
360度、子供の周りをぐるりと回って撮ってみてください
窓がある部屋だったら「順光」「逆光」「サイド光」すべて撮れるはず。
そして光が読めたら被写体も色々変えてみましょう。
子供の好きなおもちゃや可愛らしいお手手、お尻など体のパーツをクローズアップさせると写真全体にストーリーが出てぐっとプロっぽい写真になるはず。
一枚完結のパーフェクトな写真も素敵やけど、その時の時間の流れを感じるような絵本のような写真をもっともっとみなさんにも撮って欲しいのです◎
ここで紹介した光の使い方が理解できたら是非、日常のいろんな光を読み取って可愛い我が子を撮りまくってくれたら嬉しいです。
コツは色んな角度から撮る!我が子をパパラッチするつもりで追いかけよーー!!w
今回も長々とお付き合い頂きありがとうございました。
次回は「写真の構図」の回をお届けしたいと思います!
お楽しみに~!寒くなってきたから体調管理しっかりとね!
お互い元気で会いましょう!では!チャオ~~!
ヒジコ
岐阜県出身、さいたま市在住のプロカメラマン。2児のママ。
辛い物が大好き。エスニック、カレー、タイ料理・・・ あとお酒!
「まいぷれ浦和」で「まち記者」「動画カメラマン」としても活動中。
イベント体験記、食レポ系の記事も書いてますのでよろしくです^^
「浦和ママカメラ部」オフ会も企画したい!
※「まいぷれ浦和」のインスタ登録よろしくお願いします
↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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さいたま市浦和区常盤9-20-10 伸弘ビル2階
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昔ながらの喫茶店! パーソナルな場と時間を満喫ください☆